合志市で「小学4~6年生対象の法律教室」の講師をしてきました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 11月17日夜に、合志市にある「三つの木の家」という施設で、「小学4~6年生対象の法律教室」の講師をしてきました。

 

 毎年この時期に3泊4日の小学生4~6年生の合宿を合志市では行っているそうで、とても教育熱心な市であることが分かりました。

 

 

 きっかけ

 担当者の方が約1か月前に私の事務所に訪れました。

 合宿で初めて「法律教室」をやってみようと考えられたようで、私のホームページをみて講師をお願いしたいというお話がありました。

 私のホームページには、過去に高校3年生対象に行った未成年者法律教室の資料等を掲載しておりますし、法律マンガやゲーム等も置いてありますのでそれらをみられたのでしょうか。

 

 事前に電話等の連絡なく来所されましたので、最初は近所の方の相談かな?と思いましたが、お話を伺ってみると、遠方の合志市から来られたとのこと。

 

 とてもびっくりしました(合志市から私の事務所まではかなりの距離があるのです!)。

 

 私のホームページをみられてこられたことに(内心)感激しましたが、講師の引き受けに関して即答は避けました。

 小学生相手に授業等をしたことがなく、有用な教材等を作成していなかったからです。

 また、どのような準備が必要かを調べてみる必要があったからですね。

 

 担当者が帰られた後、「三つの木の家」での合宿の情報を集めるべく、インターネットで調べてみたところ、合宿の経験をしたことがありボランティアとしても参加したことがある「青少年リーダー」方のブログを見つけました。「青少年リーダー」とは、合宿サポートの地元OBボランティアの方々です。

http://ln-north.hateblo.jp/entry/2015/11/22/161011

 

 子供たちの心に強く残るような素晴らしい体験ができる合宿であることが分かりました。

 

 

 また、法務省のホームページには「法教育」に関するコンテンツが掲載されていることを知っていましたので、ここにもアクセスしてみました。

http://www.moj.go.jp/housei/shihouseido/housei10_00036.html

 

 「法教育」にも関心がありましたが、熊本県司法書士会の「未成年者法律教室」の担当から外れてしまったので教材等の作成をしてきませんでした。

 小学生の視点に立つためには勉強をしなければいけません。

 勉強を踏まえた教材づくりをしなければいけません。

 

 しかし、勉強して教材を新しく作成するにはあまりにも時間がありませんでした。

 担当者の方から、初の試みであり失敗しても構わないというありがたいお言葉をいただきましたが、やるからにはきちっとしたものをしなければいけませんからね。

 純真な小学生に対してはなおさらです!!

 

 そのため、新しく教材を作成して実施することは断念し、福岡県司法書士会法教育推進委員会作成の教材をベースにアレンジしたものを作ることにし、担当者が来所した翌日に講師をお受けすることを電話でお伝えしました。併せて、残り5分ぐらいの時間で司法書士の仕事の紹介をしたい旨お願いしました。

 

 

教材作成

 既成の教材をどのようにアレンジしようか考えましたが、以下3つのことを行いました。

・日本昔話風の物語を、RPG風のファンタジー風のキャラクター・世界に変える。

・登場人物のセリフを「熊本弁」に変える.

・RPGツクールで、プレゼンテーションソフトを作る。

 

 

 まずは、シナリオ・セリフの打ち出し作業に取り掛かりましたが、結構時間がかかりました。

 そして、そのテキストデータを文章表示の文字数×4行に整形した後、「RPGツクール」に埋め込んでいきました。

 

 

 本当は「RPGツクールMV」で作成したかったのですが、当日使用するノートパソコンがXPであり動作しないことが確認済みでしたので、ⅤⅩaceで作成し、「RPGMakerDSresource」素材を使用しました。「RPGMakerDSresource」素材からキャラクターの立ち絵やBGMを埋め込んでいき、何度もテストプレイしながら演出を加えていきました。テストプレイに関しては、RPGツクールMVと違い、なかなかにめんどくさい作業となりました。

 

 

 後日、小学生に操作してもらうことを想定し様々な調整をしました。

 

「司法書士の仕事」についてのスライドは、コミpo! で作成しました。

 小学生にも読めるように、フリガナをつけたのですよ~

 

※結局、時間の都合で、当日使用できませんでした。せっかく作ったので ここでご紹介!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロジェクター投影テスト

 開催日の約1週間前に、プロジェクターとパソコンの接続と投影のテストのために現地を訪れました。ややスクリーンが会場の右寄りであることに不安を覚えましたが、担当者以外の方もおられたので、最初から最後まで通してやってみました。

 4つのグループをつくるとのことで、グループごとに「青少年リーダー」にサポートに入ってもらい、ホワイトボードに子供たちの意見等を書き入れるとよいのではないか等いろいろな改善点が見えてきました。

 

 

 

配布プリント

 開催日数日前に、印刷データを担当者あてに3種送りました。

 

1つは、(子供たちにやってもらう)作業プリント

2つ目は、感想プリント

3つ目は、司法書士の仕事のプリント

 

 子供たちが当日どのようになるのか、暴れたりするのか、作業に時間がかかったりするのか等、想定時間を超える可能性もあるので、「司法書士の仕事」の話は時間がなくなったらカットすることにしました。

 

 

開催日当日

 早めに出発したのですが、開催日が金曜日・雨が降っていたのでかなりの渋滞に巻き込まれ、予定時刻よりもかなり遅くなりました。担当者と子供たちに大変ご迷惑をかけてしまいました。

 開催時間は午後7時30分頃だったのですが、30分ぐらい子供たちは待っていたようですね。

 

 座席の配置ですが、予想通りスクリーンが右寄りに対して4つのグループのうち、2つのグループが遠い位置になってしまいました。

 

 進行の流れとしては、事前に「指導案」を作成していましたので(担当者には前日に送付済み。)、その通りに行いました。

 

 小学生には4~6年生24名で4グループに分かれて座ってもらいました。

 他に「青少年リーダー」と他の職員がいましたね。

 

 

 

 最初は物語の主人公「エリック」に登場してもらい、うろうろとさせる操作をして物語の世界を紹介しました。物語のテーマである「きまり」を序章部分で体感してもらった後、くじ引きで当たった子供に、主人公「エリック」のキャラクターを実際に操作してもらいました。ちょっと喜んでもらえたでしょうか。

 

 

 その後、4つの問いを出して子供たちに考えてもらい、グループごとに集計し各班長に発表してもらいました。「青少年リーダー」の方に各グループに1名ずつ入ってもらっていましたので、子供たちの意見の媒介になってもらいました。「青少年リーダー」にも問いについて考えてもらいました。

 

 

 同じ小学校の児童ではないからか、あまりまとまりがありませんしたが、机上巡視してみると作業をしていない子供はいませんでした。作業について少しテンポがおそい感じはありましたね。

 

 

 最後に、「きまり」にはどんなものがあるのか、それぞれ守るべき人間が違うことや、我々司法書士も同じように、相談を聴き、法律(その趣旨も含む)を考え、トラブルを解決する仕事をしていることを伝えて、まとめました。この部分は、ちょっと難しすぎたかもしれません。たぶん、頭には残っていないでしょうね。

 

 

残念ながら、「司法書士の仕事」についてはお話しできず、配布した拙作マンガを配布して終わりました。

 

 

最後に

 3泊4日の合宿の2日目ということで、子供たちはまだ馴染んでいないようでした。講義形式よりも、グループごとにゲームをして学んでもらう方が楽しみながら学べて子供たち同士の親睦を図ることが出来たかもしれませんね。

 

 

 

貴重な体験をさせていただきました、ありがとうございました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA